HIROSHIMA CUP '89 vol.5
昨年の9月18日、”波切大王”のオーナーである大儀見薫氏が
大腸がんにより他界致しました、享年80歳でした
氏のご逝去を悼み、その功績に感謝し、11月7日1600(GMT0700)には
呼び掛けにより世界中の海の仲間たちの”八点鐘”が鳴り響きました
自分も”波切大王”のクルーとして国際レースに参加する機会を
与えて戴き多くのことを経験させて戴いたことに感謝するとともに
心よりご冥福をお祈りさせて戴きます


【 1989/07/03 】 15DAYS
ワッチに出るとデッキが濡れている、少し降ったらしい
8kntの風で艇速5knt、空にはまだ真っ黒なスコール雲がある
だんだん風が弱くなり前に廻り、ついにスピンが開かなくなり降ろすことに
タートルのシートがスピンネットのシャックルのあたりで引っ掛かり
降ろすのに手間取っっていたが少しするとひとりでに半分位降りてきた
ランナーをかわして一気に降ろす
No1ジェノアを揚げるが安定せずヘディングを250°に合わせるだけ
ワッチオフにバースに入るが疲れたせいかなかなか寝付けない
30分程すると風速が20kntまで一気に上がり、大きくヒールしながら
水を切る音、その音を聞きながら寝た
今朝もまた暑い、風も弱い、ビスケットと麦茶で朝食
エンジンを掛け造水機を廻す、1時間後菅〇さんが止めようとしたら
電源が落ちていたらしいが、運転時間の表示を見るとちゃんと進んでる
水量も7センチあるので夕方の運転時に調べることにした
ワッチオフ、風が無かったので洗濯をした
途中ハイローラーを揚げてメインを降ろして真ランで走る
風も振れてきたので1400ハイローラーのタートルを外す
トップがはらんでフットが上がり扱いやすくなり、8kntの風で艇速6kntに
風が安定してきたところでワッチオフ、菅〇さんに替わる
食事の用意が出来たところでイルカが来た、バウで遊んでる
明るい時に来たのは初めてなので写真を撮る

夕食はカニ雑炊、旨かった
1745から造水機を廻すが問題なく水は出来てる、ただ造水圧が自然と
上昇して停止してしまうことが判明した
ワッチ少し前にジャイブ、そしてまたジャイブ結局そのままワッチに入る
風は落ち傾向ヘルムを握る頃には7kntの風で艇速4.5kntに
なんとも辛い夜です

POS 21°17′N 167°36′E [JST0800] S-3-b
257°94.8マイル 250P~270S(1830J)
WATCH 0100~0400 0800~1100 1500~1800 2200~0100
【 1989/07/04 】 16DAYS
ワッチに出ると今日もデッキが濡れてる、2時間前にシャンプーが
使える程降ったらしい、清々しい顔をしてる
0545ハイローラーに替える、艇速が少し上がる朝日が背中に暑く感じる
半乾きの洗濯物をレーダー脚に干す
0700ヘルムを替わる10~12kntの風が吹いてる、艇速も7~8kntは出る
そして、ここからラン競争が始まった270°、6.5マイル
0800ワッチオフ、朝食はカップヌードル
1100のロールコールでキアロアに1マイル負けた
次第に風が強くなり12kntは吹くようになった、艇速は7.5から8knt
自分がヘルムを取る頃には8kntを越えるようになった
ラットがとても重い、でも波頭を超えて行くのであて舵を細かく
取らなくて良いのでその分楽かな
しかしチャートにはこの太平洋のど真中に未確認の岩があると載ってる
一応避けるためにヘディングを270°から250°に変更、艇速が6.5knt
まで落ちる、よってランは7マイルになった
その岩まではあと15時間位はありそう
次のヘルムで菅○さんは8.33マイルを走った、全員熱くなってる
夕食は釜めし、しゃけ缶、漬物、アスパラ缶、ニンジン缶
2100からのヘルムでは踏ん張って7.87マイル走った、とても疲れる

POS 21°37′N 165°34′E [JST0800] NNE-4-b
279°116マイル 250S~270S
WATCH 0500~0800 1200~1500 1900~2200
【 1989/07/05 】 17DAYS
0130オールハンズでジャイブの用意、少し様子を見ることにする
結局、No1ジェノアを揚げることに、南太平洋のど真中にある岩に
向かってまっしぐら、レーダーのスイッチを入れる
進路ポート側に写る影、距離は2マイル離れている
そしてスターボ側にも4マイル離れて黒い影、その間を抜けるしかない
よくよく見るとその影が動いているようにも見える
協議の結果スコールの雲の雨が映っているのでは、と言う事に
そしてその雨で身体を洗うがとても寒い
とうとう未確認の岩を特定することは出来なかった
船の廻りは雲だらけ、風も落ちNo1ジェノアのままで行くことに
コース270°風が少しずつ上がって来る
0500ワッチオフ、菅○さんにヘルムを代わりキャビンに入る
濡れているオイルスキンを拭きハンガーに掛ける
身体もさっぱりして気持ち良い、バースに入って少しすると
雨と風の音、ヒールしながら快走する音を聞きながら
今日は毛布に包まって寝る

0900からのワッチ、デッキに出ると空は青く艇速も7kntと快走
1100からヘルムを握る、10~12kntの風で艇速は7knt
ロールコールで確認するとキアロアに15′先行する
昨日のカッ飛び競争が良かったのかも
でも少し上ってしまった、デイラン172.6マイル

ブランチできつねどん兵衛を食べてマットの無い板のままの
バースで横になるとそのまま寝てしまった
時差の修正をする、1500よりワッチに入る
そしてまた競争が始まってる、クウォーターの風11~14knt
ヘディング270°、うねりはあるが安定してる
そのうねりに乗ってサーフィング9.3kntを記録
7.77マイル走って現在のところトップでワッチオフ
夕食はおでんと赤飯、さん蒲を食べる
2000少し前、涼しくて気持ち良い、エンジンを掛けて造水
少し横になる、その間○代さんが記録更新8.34マイル
今後のコース取りによっては孀婦岩がみれるかも知れない

『ウィキペディア(Wikipedia)』より
POS 22°17′N 162°34′E [JST0800] NE-3-bc
283°172.6マイル 270S
WATCH 0200~0500 0900~1200 時差修正 1500~1800 2200~0100
【 1989/07/06 】 18DAYS
昨夜より少し落ちてはいるものの相変わらず風は吹いている
NEの風12~14knt、背中にまた朝日が昇って来る
レースがスタートして今日で18日目、この生活もほとんど慣れた
社会復帰に時間が掛かりそうだ
足摺岬まであと1500マイル、コース292°デイラン150マイル
平均で走って10日、瀬戸内海で2日掛かるとしてゴールまで12日間
掛かる計算、ロールコールでキアロアとの差を更に離して34マイル
でも先はまだまだ長い、朝食は一徹に餅をひとつ入れて食べる
食べ終わるとスピンチェンジ、ハイローラーを揚げ艇速が上がる

午後波は東から、うねりは北西から波高も2~3mになり
風も15kntを越えたので1.5スピンに替える
風が吹いていたこともあってデイラン190.6マイルと伸ばした
1600から次のワッチまで寝た
ちょうど夕食のタイミングで目を覚ます、かに雑炊とクリームスープ
塩辛、梅干で夕日を見ながら食べる
2000からコーヒータイム、星を見ながら鑑賞に浸る
”氷の入った水割りがあったら最高なのに・・・”などと話しながら
13kntの風を受けながらクォーターリーでヘディング280°
サーフィングしながら艇速7.5~8.5kntで走る
西の水平線には赤色に輝く金星とその上に新月があり進路の空は明るい

POS 23°00′N 159°14′E [JST0800] NE-4-b
283°190.6マイル 280S
WATCH 0500~0800 1200~1500 1900~2200
足摺まで 292°1513.1マイル
【 1989/07/07 】 19DAYS
0000オールハンズでスピンダウン、スコールが来るということで
しかしタートルが下りなかったのでハリヤードごと降ろして
タートルに入れ直した
スコールシャワーを浴びようと待つがあまり降らず軽く濡れた
身体を拭いてそのまま寝た
0200ワッチに起きる、なんとなく湿っぽい、風も弱くうねりで
セールもばたつく
0400ヘルムを握る、10分程で一気に風が強くなるヘディング280°
クォーターリーで走っていたがアビームに変わる
どんどん風も上がり20~22kntに、大粒の雨も降り出した
艇速が10kntを超えてきた、艇はとても安定している
ワッチオフでバースに入ると菅○さんのヘルムで久しぶりに
キールの響振音を聞く
今日も暑い、夜はあれほど雲があるのに昼間はほとんど無い
風も少し弱まり北東より南に振れて来る
1330ジャイブ、コース255°に変更
朝食抜きで昼食、冷やしうどんと魚肉ソーセージを食べる
ロールコールでキアロアとの差が18マイルに縮まる
昨日191マイル走ったようだ、それでも足摺岬までラムラインでは
こちらの方が100マイル以上近い
スコール雲が近付くたびにシャンプーを掛けて待つが何度も
少し降っては止みを繰り返し、仕舞いには海水を浴びて終わりにした
だいぶ涼しくなったので滑り台で横になる
次のワッチに起こされる、陽がだいぶ傾く
風が落ちてきたのでハイローラーに替える、艇速7knt
うねりでフラ付くが1.5スピンよりははらみやすく、動きも鈍いので
扱いやすい、夕食はカレーライスとアスパラサラダ、オニオンスープ
塩辛、梅干を食べる
1930風が上がってきたので軽風用シートを替える
夜中のワッチはとても眠たい、18~22kntの風でハイローラーが
揚がってる、艇速も9.5knt○市さんも必死にヘルムを握ってる
0030スピンを1.5に替える、それでも艇速は9kntは出る
0200ワッチオフになってポジションをチャートに入れる
ちょうど南鳥島の南3マイルに居る
真追手になったのでジャイブ、しかしまたしてもタートルが下りず
ハリヤードダウン、結局No3JIBを観音で張って走ることに
それでも艇速は9kntも出る
そう言えば南鳥島のライトだと思ってた光は実は北から来る
本船の航海灯だった、1時間後には南の方に居た
POS 24°02′N 156°08′E [JST0800] ESE-4-b
289°182.4マイル 290S~255P
WATCH 0200~0500 0900~1200 1600~1900 2200~0200
足摺まで 293°1331.9マイル
【 1989/07/08 】 20DAYS
0600スピンアップの声で目を覚ます、JIBを下げ1.5スピンを
揚げるがタートルが捻じれもせずスムーズに揚がった
昨夜菅○さんがタートルの中にシーブを付けたのが良かったのか
うねりは3m位のものがまだたまに来る
0800ヘルムを代わるヘディング290°、クゥオーターリーの風
19~21knt、艇速9~10kntたまにサーフィングをする
ロールコールの時点で足摺まで1161マイル、コース295°
あと7日位だ、昨日ほとんど寝てないせいかとても眠い
ワッチオフで滑り台のセールの上で寝ていた

昼食はそうめんを2杯だけ食べてワッチに入る
ENEの風15knt、コース285°艇速7.5kntうねりはあるものの
たまにサーフィングしながら良く走ってる
1630風が落ちてきた、風を呼ぶセール、ハイローラーを揚げる
夕食は赤飯、いわしの缶詰、ウインナー、ポタージュスープ
2200ヘルムを代わると風が吹きだす、15kntの風で艇速7.5knt
2300急に風が強くなる、風速22kntで艇速9kntを超える
ハイローラーダウン、キャビンでソーセージを作る
数箇所破けているので3/4スピンを揚げてみる
今日のロールコールでキアロアと経度で3′の差、足摺岬まで
ラムラインで120マイルの差である、多分南の方が良い風を
捕まえて走っている気がする
POS 24°14′N 152°43′E [JST0800] ENE-5-b
289°182.4マイル 290S~250P
WATCH 0600~0900 1300~1600 2000~2300
足摺まで 295°1161マイル
【 1989/07/09 】 21DAYS
0130ジャイブ、10時の方向に西行きの本船を見る
0300風が少しずつ上がるENEの風15~20kntで艇速8~9knt
うねりは少なくなってきた
菓子箱を開けると一口羊かんがあった、8個も食べたら口の中が
とても甘ったるい
ラジオの深夜放送が良く入るようになった、TBSでさんまがDJの
番組を聞き、中森明菜のサザンウインドや杉山清貴の歌が聴けた
日本ももう近くなったと実感する
GPSの経度表示が150°Eから149°Eに変わる瞬間を見た
足摺岬まで経度で16°、960マイルに
そして昼には1時間の時差修正をする
風が落ちうねりが残る、1030ハイローラーを揚げる
風速11~15kntで艇速7knt、日差しが暑いちょうど真上に太陽が
ある、じっとしてても汗が出る
ロールコールでキアロアに経度で1′負けたが足摺までは
ラムラインで1マイル差を広げた
夕方いつものように風が落ちる、12~14kntの風で艇速7~8knt
またしても夕食時にヘルムが廻ってきた
母島までの距離をチャートで測ってみると、286°340マイル
明後日には通過する予定
17時頃、NWの方向に漁船発見、かつお船らしい
舳先が高くデッキ中央部分は平らで低くなっているらしい
とても綺麗に見える、距離にして2.5マイルは離れている
東の方向に向かって行った
寝苦しくて、また滑り台で寝てた
ワッチに出るとスコールの後でデッキが濡れている
風が強くなってくる16~18knt、ヘディング290°
風向が少し変わってENEからNEに、母島まで287°280マイル
この分だとやはり明後日の1500に通過予定、明るいうちに
見れる可能性が出てきた
POS 24°56′N 149°21′E [JST0800] ENE-3-b
282°189.4マイル 270S~260P~290S
WATCH 0300~0600 1000~1200 時差修正 1600~1900 2300~0200
足摺まで 298°981.9マイル
NEXT
大腸がんにより他界致しました、享年80歳でした
氏のご逝去を悼み、その功績に感謝し、11月7日1600(GMT0700)には
呼び掛けにより世界中の海の仲間たちの”八点鐘”が鳴り響きました
自分も”波切大王”のクルーとして国際レースに参加する機会を
与えて戴き多くのことを経験させて戴いたことに感謝するとともに
心よりご冥福をお祈りさせて戴きます


【 1989/07/03 】 15DAYS
ワッチに出るとデッキが濡れている、少し降ったらしい
8kntの風で艇速5knt、空にはまだ真っ黒なスコール雲がある
だんだん風が弱くなり前に廻り、ついにスピンが開かなくなり降ろすことに
タートルのシートがスピンネットのシャックルのあたりで引っ掛かり
降ろすのに手間取っっていたが少しするとひとりでに半分位降りてきた
ランナーをかわして一気に降ろす
No1ジェノアを揚げるが安定せずヘディングを250°に合わせるだけ
ワッチオフにバースに入るが疲れたせいかなかなか寝付けない
30分程すると風速が20kntまで一気に上がり、大きくヒールしながら
水を切る音、その音を聞きながら寝た
今朝もまた暑い、風も弱い、ビスケットと麦茶で朝食
エンジンを掛け造水機を廻す、1時間後菅〇さんが止めようとしたら
電源が落ちていたらしいが、運転時間の表示を見るとちゃんと進んでる
水量も7センチあるので夕方の運転時に調べることにした
ワッチオフ、風が無かったので洗濯をした
途中ハイローラーを揚げてメインを降ろして真ランで走る
風も振れてきたので1400ハイローラーのタートルを外す
トップがはらんでフットが上がり扱いやすくなり、8kntの風で艇速6kntに
風が安定してきたところでワッチオフ、菅〇さんに替わる
食事の用意が出来たところでイルカが来た、バウで遊んでる
明るい時に来たのは初めてなので写真を撮る

夕食はカニ雑炊、旨かった
1745から造水機を廻すが問題なく水は出来てる、ただ造水圧が自然と
上昇して停止してしまうことが判明した
ワッチ少し前にジャイブ、そしてまたジャイブ結局そのままワッチに入る
風は落ち傾向ヘルムを握る頃には7kntの風で艇速4.5kntに
なんとも辛い夜です

POS 21°17′N 167°36′E [JST0800] S-3-b
257°94.8マイル 250P~270S(1830J)
WATCH 0100~0400 0800~1100 1500~1800 2200~0100
【 1989/07/04 】 16DAYS
ワッチに出ると今日もデッキが濡れてる、2時間前にシャンプーが
使える程降ったらしい、清々しい顔をしてる
0545ハイローラーに替える、艇速が少し上がる朝日が背中に暑く感じる
半乾きの洗濯物をレーダー脚に干す
0700ヘルムを替わる10~12kntの風が吹いてる、艇速も7~8kntは出る
そして、ここからラン競争が始まった270°、6.5マイル
0800ワッチオフ、朝食はカップヌードル
1100のロールコールでキアロアに1マイル負けた
次第に風が強くなり12kntは吹くようになった、艇速は7.5から8knt
自分がヘルムを取る頃には8kntを越えるようになった
ラットがとても重い、でも波頭を超えて行くのであて舵を細かく
取らなくて良いのでその分楽かな
しかしチャートにはこの太平洋のど真中に未確認の岩があると載ってる
一応避けるためにヘディングを270°から250°に変更、艇速が6.5knt
まで落ちる、よってランは7マイルになった
その岩まではあと15時間位はありそう
次のヘルムで菅○さんは8.33マイルを走った、全員熱くなってる
夕食は釜めし、しゃけ缶、漬物、アスパラ缶、ニンジン缶
2100からのヘルムでは踏ん張って7.87マイル走った、とても疲れる

POS 21°37′N 165°34′E [JST0800] NNE-4-b
279°116マイル 250S~270S
WATCH 0500~0800 1200~1500 1900~2200
【 1989/07/05 】 17DAYS
0130オールハンズでジャイブの用意、少し様子を見ることにする
結局、No1ジェノアを揚げることに、南太平洋のど真中にある岩に
向かってまっしぐら、レーダーのスイッチを入れる
進路ポート側に写る影、距離は2マイル離れている
そしてスターボ側にも4マイル離れて黒い影、その間を抜けるしかない
よくよく見るとその影が動いているようにも見える
協議の結果スコールの雲の雨が映っているのでは、と言う事に
そしてその雨で身体を洗うがとても寒い
とうとう未確認の岩を特定することは出来なかった
船の廻りは雲だらけ、風も落ちNo1ジェノアのままで行くことに
コース270°風が少しずつ上がって来る
0500ワッチオフ、菅○さんにヘルムを代わりキャビンに入る
濡れているオイルスキンを拭きハンガーに掛ける
身体もさっぱりして気持ち良い、バースに入って少しすると
雨と風の音、ヒールしながら快走する音を聞きながら
今日は毛布に包まって寝る

0900からのワッチ、デッキに出ると空は青く艇速も7kntと快走
1100からヘルムを握る、10~12kntの風で艇速は7knt
ロールコールで確認するとキアロアに15′先行する
昨日のカッ飛び競争が良かったのかも
でも少し上ってしまった、デイラン172.6マイル

ブランチできつねどん兵衛を食べてマットの無い板のままの
バースで横になるとそのまま寝てしまった
時差の修正をする、1500よりワッチに入る
そしてまた競争が始まってる、クウォーターの風11~14knt
ヘディング270°、うねりはあるが安定してる
そのうねりに乗ってサーフィング9.3kntを記録
7.77マイル走って現在のところトップでワッチオフ
夕食はおでんと赤飯、さん蒲を食べる
2000少し前、涼しくて気持ち良い、エンジンを掛けて造水
少し横になる、その間○代さんが記録更新8.34マイル
今後のコース取りによっては孀婦岩がみれるかも知れない

『ウィキペディア(Wikipedia)』より
POS 22°17′N 162°34′E [JST0800] NE-3-bc
283°172.6マイル 270S
WATCH 0200~0500 0900~1200 時差修正 1500~1800 2200~0100
【 1989/07/06 】 18DAYS
昨夜より少し落ちてはいるものの相変わらず風は吹いている
NEの風12~14knt、背中にまた朝日が昇って来る
レースがスタートして今日で18日目、この生活もほとんど慣れた
社会復帰に時間が掛かりそうだ
足摺岬まであと1500マイル、コース292°デイラン150マイル
平均で走って10日、瀬戸内海で2日掛かるとしてゴールまで12日間
掛かる計算、ロールコールでキアロアとの差を更に離して34マイル
でも先はまだまだ長い、朝食は一徹に餅をひとつ入れて食べる
食べ終わるとスピンチェンジ、ハイローラーを揚げ艇速が上がる

午後波は東から、うねりは北西から波高も2~3mになり
風も15kntを越えたので1.5スピンに替える
風が吹いていたこともあってデイラン190.6マイルと伸ばした
1600から次のワッチまで寝た
ちょうど夕食のタイミングで目を覚ます、かに雑炊とクリームスープ
塩辛、梅干で夕日を見ながら食べる
2000からコーヒータイム、星を見ながら鑑賞に浸る
”氷の入った水割りがあったら最高なのに・・・”などと話しながら
13kntの風を受けながらクォーターリーでヘディング280°
サーフィングしながら艇速7.5~8.5kntで走る
西の水平線には赤色に輝く金星とその上に新月があり進路の空は明るい

POS 23°00′N 159°14′E [JST0800] NE-4-b
283°190.6マイル 280S
WATCH 0500~0800 1200~1500 1900~2200
足摺まで 292°1513.1マイル
【 1989/07/07 】 19DAYS
0000オールハンズでスピンダウン、スコールが来るということで
しかしタートルが下りなかったのでハリヤードごと降ろして
タートルに入れ直した
スコールシャワーを浴びようと待つがあまり降らず軽く濡れた
身体を拭いてそのまま寝た
0200ワッチに起きる、なんとなく湿っぽい、風も弱くうねりで
セールもばたつく
0400ヘルムを握る、10分程で一気に風が強くなるヘディング280°
クォーターリーで走っていたがアビームに変わる
どんどん風も上がり20~22kntに、大粒の雨も降り出した
艇速が10kntを超えてきた、艇はとても安定している
ワッチオフでバースに入ると菅○さんのヘルムで久しぶりに
キールの響振音を聞く
今日も暑い、夜はあれほど雲があるのに昼間はほとんど無い
風も少し弱まり北東より南に振れて来る
1330ジャイブ、コース255°に変更
朝食抜きで昼食、冷やしうどんと魚肉ソーセージを食べる
ロールコールでキアロアとの差が18マイルに縮まる
昨日191マイル走ったようだ、それでも足摺岬までラムラインでは
こちらの方が100マイル以上近い
スコール雲が近付くたびにシャンプーを掛けて待つが何度も
少し降っては止みを繰り返し、仕舞いには海水を浴びて終わりにした
だいぶ涼しくなったので滑り台で横になる
次のワッチに起こされる、陽がだいぶ傾く
風が落ちてきたのでハイローラーに替える、艇速7knt
うねりでフラ付くが1.5スピンよりははらみやすく、動きも鈍いので
扱いやすい、夕食はカレーライスとアスパラサラダ、オニオンスープ
塩辛、梅干を食べる
1930風が上がってきたので軽風用シートを替える
夜中のワッチはとても眠たい、18~22kntの風でハイローラーが
揚がってる、艇速も9.5knt○市さんも必死にヘルムを握ってる
0030スピンを1.5に替える、それでも艇速は9kntは出る
0200ワッチオフになってポジションをチャートに入れる
ちょうど南鳥島の南3マイルに居る
真追手になったのでジャイブ、しかしまたしてもタートルが下りず
ハリヤードダウン、結局No3JIBを観音で張って走ることに
それでも艇速は9kntも出る
そう言えば南鳥島のライトだと思ってた光は実は北から来る
本船の航海灯だった、1時間後には南の方に居た
POS 24°02′N 156°08′E [JST0800] ESE-4-b
289°182.4マイル 290S~255P
WATCH 0200~0500 0900~1200 1600~1900 2200~0200
足摺まで 293°1331.9マイル
【 1989/07/08 】 20DAYS
0600スピンアップの声で目を覚ます、JIBを下げ1.5スピンを
揚げるがタートルが捻じれもせずスムーズに揚がった
昨夜菅○さんがタートルの中にシーブを付けたのが良かったのか
うねりは3m位のものがまだたまに来る
0800ヘルムを代わるヘディング290°、クゥオーターリーの風
19~21knt、艇速9~10kntたまにサーフィングをする
ロールコールの時点で足摺まで1161マイル、コース295°
あと7日位だ、昨日ほとんど寝てないせいかとても眠い
ワッチオフで滑り台のセールの上で寝ていた

昼食はそうめんを2杯だけ食べてワッチに入る
ENEの風15knt、コース285°艇速7.5kntうねりはあるものの
たまにサーフィングしながら良く走ってる
1630風が落ちてきた、風を呼ぶセール、ハイローラーを揚げる
夕食は赤飯、いわしの缶詰、ウインナー、ポタージュスープ
2200ヘルムを代わると風が吹きだす、15kntの風で艇速7.5knt
2300急に風が強くなる、風速22kntで艇速9kntを超える
ハイローラーダウン、キャビンでソーセージを作る
数箇所破けているので3/4スピンを揚げてみる
今日のロールコールでキアロアと経度で3′の差、足摺岬まで
ラムラインで120マイルの差である、多分南の方が良い風を
捕まえて走っている気がする
POS 24°14′N 152°43′E [JST0800] ENE-5-b
289°182.4マイル 290S~250P
WATCH 0600~0900 1300~1600 2000~2300
足摺まで 295°1161マイル
【 1989/07/09 】 21DAYS
0130ジャイブ、10時の方向に西行きの本船を見る
0300風が少しずつ上がるENEの風15~20kntで艇速8~9knt
うねりは少なくなってきた
菓子箱を開けると一口羊かんがあった、8個も食べたら口の中が
とても甘ったるい
ラジオの深夜放送が良く入るようになった、TBSでさんまがDJの
番組を聞き、中森明菜のサザンウインドや杉山清貴の歌が聴けた
日本ももう近くなったと実感する
GPSの経度表示が150°Eから149°Eに変わる瞬間を見た
足摺岬まで経度で16°、960マイルに
そして昼には1時間の時差修正をする
風が落ちうねりが残る、1030ハイローラーを揚げる
風速11~15kntで艇速7knt、日差しが暑いちょうど真上に太陽が
ある、じっとしてても汗が出る
ロールコールでキアロアに経度で1′負けたが足摺までは
ラムラインで1マイル差を広げた
夕方いつものように風が落ちる、12~14kntの風で艇速7~8knt
またしても夕食時にヘルムが廻ってきた
母島までの距離をチャートで測ってみると、286°340マイル
明後日には通過する予定
17時頃、NWの方向に漁船発見、かつお船らしい
舳先が高くデッキ中央部分は平らで低くなっているらしい
とても綺麗に見える、距離にして2.5マイルは離れている
東の方向に向かって行った
寝苦しくて、また滑り台で寝てた
ワッチに出るとスコールの後でデッキが濡れている
風が強くなってくる16~18knt、ヘディング290°
風向が少し変わってENEからNEに、母島まで287°280マイル
この分だとやはり明後日の1500に通過予定、明るいうちに
見れる可能性が出てきた
POS 24°56′N 149°21′E [JST0800] ENE-3-b
282°189.4マイル 270S~260P~290S
WATCH 0300~0600 1000~1200 時差修正 1600~1900 2300~0200
足摺まで 298°981.9マイル
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by 3757kazekozo
| 2010-04-29 23:55
| HIROSHIMA CUP '89


